賃貸物件を探していると、「築浅(ちくあさ)」という言葉をよく目にします。
築浅は築年数が浅い物件を指す言葉で、「住むなら築浅の物件がいいな」と考える人が多いようです。
しかし「築年数が浅い」賃貸物件というのは、築何年までを指すのでしょうか?
今回は賃貸物件における築浅物件の定義、そしてメリットとデメリットをご紹介していきます!
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弊社へのお問い合わせはこちら築年数の浅い賃貸「築浅物件」の定義とは
築年数の浅い賃貸は「築浅物件」と呼ばれますが、まずはその定義を確認しておきましょう。
賃貸における「築浅」の定義
不動産物件を探しているときによく見かける「築浅」物件ですが、実は建築後何年までを築浅と呼んでいいのか法律で決まっているわけではありません。
不動産会社ごとにある程度の線引きはしているようですが、3年としているところ、5年と定めているところとさまざまで、なかには10年としているところもあります。
それでは賃貸物件を借りる側はどう認識しているのでしょうか。
ある会社の消費者アンケート結果によると、およそ8割の人が築5年以内であれば「築年数が浅い物件」と認識しているとの結果が出されていました。
いずれにせよ、「築浅」には法的な定義がないため、築年数3年ぐらいの物件をイメージしている人は、「思ったより古かった」となる可能性があります。
実際の築年数は、物件情報でしっかりチェックするようにしましょう。
賃貸での新築物件と築浅物件の違い
それでは新築物件と築浅物件には具体的な違いはあるのでしょうか?
新築物件は、築浅物件と違い、「築1年未満でなおかつ未入居」の物件と明確に定義されています。
そのため築1年未満であっても、人が住んだことのある物件であれば新築とは呼べず、築浅と呼ばれます。
「どう見ても新築だけど」と思う物件が築浅で出ていることがあるのには、こういった理由があるのですね。
賃貸物件は築年数だけで判断しない
賃貸物件を探すときには、「できるだけ築年数が浅い物件がいいな」と考える人は少なくありません。
しかし、「築年数が浅い」=「物件の状態がいい」ではない点には注意が必要です。
たとえ築年数が2年と浅い物件であっても、メンテナンスが悪ければ、築7年ぐらいに見えるほど外観が劣化していることもあります。
とくに賃貸物件は、部屋を借りて住んでいる人の意識によって内装の劣化具合も大きく異なります。
そのため外観は築3年で実際の築年数と相違ないけれども、部屋によっては築10年といわれても納得するほど傷んでいることもあり得ます。
賃貸物件を借りるときには、築年数よりも実際に物件を見ての劣化状況を重視することが大切です。
築年数の浅い賃貸物件を借りるメリットとは
それでは築年数が浅い賃貸物件を借りるメリットを3つご紹介します。
内外装ともにきれいな可能性が高い
築年数が浅い物件は、内外装ともにきれいな可能性が高いことがメリットです。
近年の建築資材はどんどん性能がよくなっているので、とくに外装に関しては、築5年程度であればいい状態を保てるようになっています。
また内装に関しても、それまで住んでいた人の心がけにもよりますが、よほどひどい使い方をしていない限りはきれいな状態であることが期待できます。
ただしこればかりは、実際に物件を見てみないとわかりません。
同じ物件のなかでも居室によって劣化具合は異なるので、気に入った物件に複数空室があるようなら、いくつか見せてもらうのがおすすめです。
設備が充実している
築年数が浅い物件は、設備が充実していることも期待できます。
とくにキッチンや浴室、トイレなどの水回りは、新しいものほど機能が充実しているのが特徴です。
築浅物件なら浴室に浴室乾燥や追い焚き機能がついていたり、トイレに最新のウォッシュレットが備わったりしているかもしれません。
エアコンも最新のものが設置されていると、電気代も安くつくのでお得です。
建物自体もオートロックになっていたり、宅配ボックスが整備されていたりする可能性も高くなります。
ただし設備が充実していればするほど、そのぶん家賃に反映されていることも少なくありません。
また最近の物件は、居住スペースを広く見せようと、クローゼットが狭い、もしくはないケースもあります。
それであるなら多少築年数が古くても広い物件を選んだほうがいいかもしれません。
また、築年数が古くても、入居者を集めようと内外装をリフォームしたり、水回りの設備を入れ替えたりしている物件もあるので、そういった部屋を探してみるのもおすすめです。
新築よりは家賃が安いケースが多い
築浅物件は、新築物件よりは家賃が安いケースが多いこともメリットです。
ご紹介したとおり、新築物件は「築1年以内で、なおかつ未入居」の物件を指します。
賃貸物件の家賃は、築年数が古くなるほど少しずつ安くなっていくものなので、家賃は新築のときがもっとも高くなります。
そのため築浅物件は、人が住んだことがあるというだけで新築よりも安くなっていることが少なくありません。
築年数が5年以内であれば、新築物件と建物の質に大きな差はないので、お得に感じるケースが多いでしょう。
新築よりも住みやすい
これまで誰も住んだことのないまっさらな新築のお部屋に、自分が一番に入居するのはうれしいものです。
しかし新しいだけに壁を汚さないか、床を汚さないかと気を遣ってしまいがちです。
その点築浅物件であれば、すでに人が住んでいるので多少の痛みは見られます。
賃貸である以上、傷をつけないよう心掛ける必要はありますが、新築物件に住むほどには神経質にならずにすむでしょう。
築年数の浅い賃貸物件を借りるデメリットとは
新築よりも安くて住みやすいといったメリットが得られる築浅物件ですが、以下のようなデメリットもあります。
人気があるエリアでは競争率が高い
賃貸物件を探している人で、築年数の浅い物件を希望する人は少なくありません。
そのためとくに人気があるエリアにおいては、競争率が高くて空室を見つけるのに苦労する可能性があることが築浅物件のデメリットです。
ちょっと迷っている間にすぐに埋まってしまって、なかなか契約できないかもしれません。
築年数の浅い物件を希望するなら、不動産会社のホームページをこまめにチェックする、希望の物件に空室が出たらすぐに連絡をもらえるようにしておくなどの工夫が必要です。
築浅だからといってきれいとは限らない
築浅の物件といえども、これまで住んでいた人の使い方によってはひどく劣化していることも少なくありません。
掃除がキライでゴミをためても平気な人が住んでいた、壁や床に傷がついても平気な人が住んでいたといったケースでは、「本当に築3年?」といった物件にあたることも。
よほど状態がひどければ、家主がリフォームするかもしれませんが、築浅だからと多少のクリーニングで済ませることもあるでしょう。
地方から引越すといった理由で、実際に物件を見てから決められないようなときには、築年数だけでお部屋を選ぶことも珍しくありません。
そういった場合には、「ハズレ」を引く可能性があることは覚悟しておきましょう。
アレルギー反応が出る心配がある
新築から間もない築浅物件の場合、化学物質に過敏な人はアレルギー反応が出る可能性があることもデメリットです。
近年は建築材料も改善されて、ホルムアルデヒドを含むようなものを使用することはなくなってきていますが、化学物質ゼロとはなかなかいきません。
こればかりは住んでみなければわからないので、入居後気になる場合は換気をしっかりおこなうなど自衛しましょう。
まとめ
築年数の浅い築浅物件は、新しい設備が整っているのに新築より安く住めるメリットがありますが、競争率が高くて見つけにくいことがデメリットです。
築浅物件を希望するなら、まずは弊社にご相談ください。
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