角地の土地が持つ特徴とは？購入するメリットとデメリット

暮らしやすいマイホームを建てるためには、土地選びが大きなポイントです。
とくに角地にはさまざまな特徴やメリットがあるため、土地のなかでも人気があります。
しかし角地ならではのデメリットも生じるので、よく考えたうえで決断するのがおすすめです。
この記事では土地の購入を検討されている人に向け、角地の持つ特徴や購入するメリット、デメリットをお伝えします。

角地の土地が持つ特徴とは？

まずは角地とはどのような土地なのか、特徴を詳しく見ていきましょう。
角地とは2つの道路に面した土地のことを指します。
交差する道路に接している角にあるので、さまざまなメリットを持っているのが特徴です。
また交差する道路だけでなく、L字の道路に面している場合も角地に該当します。
この場合は準角地と呼ばれ、別のタイプとして取り扱われることが多いです。
開発された大型の分譲地などではL字の道路が発生しやすく、その分準角地も多くなります。
しかしいくら広大な分譲地でも、1つの道路に面している区画がほとんどです。
そのため角地は希少性が高く、魅力的な特徴を持った土地といえるでしょう。

特徴の多い角地を購入するメリットとは？

角地の土地にはさまざまな特徴や魅力がありますが、購入するとどのようなメリットが生じるのでしょうか？

開放感がある

まず1つ目のメリットは、開放感があるという点です。
先述したとおり2つの道路に面しているので、ほかの土地より開放感を得られます。
接する道路が1つの場合、南向きを除き、一般的に南側や東側などさまざまな方向に家が建ちます。
そのため敷地の広さや家の大きさ、建築方法によっては圧迫感が生まれてしまうかもしれません。
その反面角地であれば隣地と接する部分が少ないので、開放感を得られるのが特徴です。

日当たりが良く採光を確保しやすい

日当たりが良く、採光を確保しやすいのも大きなメリットです。
角地のなかでも人気なのが東南向きの土地で、販売開始後すぐに売れてしまうこともあります。
南東向きは東側と南側から採光が取れるため、朝から夕方まで日当たり良好なのが特徴です。
朝は気持ちの良い朝日が差し込み、洗濯物を朝干せばカラッと乾かせます。
南西向きであれば夕方まで採光が取れるため、午後からの時間を有効活用したい人におすすめです。
また日当たりが良い分、暖かい室温をキープできます。
家の建て方にもよりますが、「暖房がなくても過ごせる」という声もあり、冬は角地のメリットを存分に体感できるでしょう。
エアコンやストーブとは違った、日だまりのような暖かさに導いてくれます。

防犯面も安心

2つの道路に面しているため、防犯面で安心できるのもメリットです。
人目に付きやすい角地は侵入しにくい土地とも呼ばれ、防犯性に優れています。
1つの道路に面している土地の場合、家の建て方や間取りによっては死角が生まれ、侵入しやすい状態になってしまうかもしれません。
侵入者は人目を嫌う性質があるため、土地の購入時は防犯面を意識することがポイントです。
2つの道路に面していることで人の目が気になり、侵入されにくい土地を手に入れられるでしょう。
また、最近はマイホームに対する防犯意識が向上しつつあり、防犯カメラやセキュリティ会社を導入する人が増えています。
安心して暮らせる家を建てたい人は、角地を検討してみてください。

資産価値が高い

たくさんのメリットを持っているので、一般的に資産価値も高くなります。
将来土地を売ることになった場合、できる限り高く売りたいと思うのが本音です。
資産価値の高い場所を購入しておけば、売れないリスクを軽減でき、スムーズな売却が見込めるでしょう。
角地は人気のある土地なので、「売り出してすぐに売却できた」という声も多くあります。

間取りの自由度が高い

間取りの自由度が高いのも大きなメリットです。
2つの道路に面している分、駐車場や玄関などの位置を自由に決められます。
「日当たりが一番良いところをリビングに」「朝日が入る部屋を寝室に」という風に、さまざまなプランを実現できるのが特徴です。
またすべての居室を南側に設計することもでき、明るいマイホームを建てられます。

角地の土地を購入する際は特徴とともにデメリットも知っておこう

角地の土地を購入するときは、特徴やメリットだけでなく、デメリットにも着目しておきます。
一生に一度の大きな買い物になるため、注意点をおさえ後悔のない土地購入をおこなってください。

土地そのものの代金や税金が割高になる

まず1つ目のデメリットは、価格が割高になる点です。
先述したとおり、角地は開放感や採光性に優れているため、資産価値が下がりにくい土地といえます。
そのため周辺の相場より2割から3割ほど割高になるのが特徴です。
ほかの土地にはないメリットを持っている分、土地自体の価格が高くなることをおさえておきましょう。
また不動産を所有すると、固定資産税や都市計画税といった税金が発生します。
固定資産税や都市計画税は土地の価格をベースに算出されるので、周りに比べて高くなるのがデメリットです。
初期費用だけでなく、維持管理費用が割高になるのも角地の特徴といえるでしょう。

プライバシー性に欠ける

2つの道路に面している分、人目に付きやすいので、プライバシー性に欠けてしまうのがデメリットです。
侵入されにくく防犯面で安心感がありますが、裏を返せば人の目線が気になるということになります。
マイホームを建てるとき、南側にはリビングや掃き出し窓などの大きな開口部を設けるのが一般的です。
そのためリビングでくつろぐ姿や、ダイニングで食事しているところが外から丸見えになる可能性があります。
通行人の目線が気になりやすいので、プライバシーを確保するための対策を考えなくてはなりません。

外構代が割高になる

プライバシーを確保するためのポイントは、外構工事にあります。
角地の場合は外から家の中が見えにくい設計になるよう、外構工事に工夫が必要です。
目線より高いフェンスを付けたり、たくさんの木を植えたり、視線を遮るためにさまざまな対策を盛り込まなければなりません。
使用する材料が多ければその分費用も高くなりますし、デザイン性も重視するならデザイン料が発生する可能性もあります。
植樹する木の種類や価格もさまざまなので、予算オーバーにならないよう注意してください。
資産価値の高い角地に立派な家を建てたとしても、家の中が丸見えの外構ではもったいないので、外構工事の費用は余裕を持って貯めておくのがおすすめです。

夏は暑くなりすぎることも

採光性や日当たりの良さに優れている分、夏場は注意が必要です。
近年の日本の夏はとても暑いため、室温が上がり過ぎないよう気を付けなくてはなりません。
角地は南側以外にも東側や西側から日差しが差し込むので、厚手のカーテンを取り付けたり遮熱対策をおこなったり、暑さを軽減させるための工夫が必要です。
最近はツル科の植物（ゴーヤやキュウリ）を使ったグリーンカーテンや、すだれなどが流行しています。
環境に優しい暑さ対策なので、角地を購入した際はぜひ試してみてください。

まとめ

この記事では土地の購入を検討されている人に向け、角地の持つ特徴や購入するメリット、デメリットを詳しくお伝えしました。
1つの道路に面している土地に比べ、たくさんのメリットを持っていますが、その一方でデメリットや注意点も生じます。
今回ご紹介した内容を参考にしていただき、満足度の高い土地購入をおこなってください。